Webマーケティングの仕事内容とは?5つの職域マップと1日の流れを現役マーケターが解説

ノートパソコンから5本の線が伸び職域アイコンにつながるイラスト Webマーケ・IT転職

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「Webマーケティングの仕事内容」という問いには、実は一つの職種の説明では答えられません。広告運用・SEO・SNS・CRM・データ分析——実務は複数の職域に分かれていて、どれを指すかで毎日やることが大きく違うからです。

この記事では、異業種から未経験で事業会社のマーケティング職に転職し、現在はマーケティングマネージャーを務める筆者が、職域マップ・1日の流れ・向き不向き・未経験者が入りやすい入口の4点で、Webマーケの仕事の全体像を実務者の目線から整理します。

この記事の結論

Webマーケの仕事内容は「職域の束」として捉えると、一気に見通しが良くなります。

  • 「Webマーケター」という単一の職種はない。実務は広告運用・SEO・SNS・CRM・データ分析の5職域に分かれる
  • 職域が違っても芯は同じ。「仮説を立て、試し、数字で確かめる」の繰り返し
  • 向き不向きを分けるのはセンスではなく、地道な検証を面白がれるかどうか
  • 未経験の入口の広さは職域で差がある。求人は職種名ではなく業務内容欄で見分ける

Webマーケターは何をする仕事か

ひとことで言えば、商品やサービスが売れるまでの流れをWeb上に設計し、データを見ながら改善し続ける仕事です。

「バズる企画を生み出す華やかな仕事」というイメージで入ると、ギャップに驚くはずです。実務の大半を占めるのは、数字の確認と小さな改善の積み重ね。昨日より広告の獲得単価が上がったのはなぜか。どの記事が読まれ、どこで離脱されているのか。原因を探り、打ち手を変え、また数字で確かめる——その繰り返しが日常です。

つまり芯にあるのは「仮説→実行→検証」のサイクル。広告でもSEOでもSNSでも、この回し方自体は変わりません。だからどの職域から入っても土台は共通で、あとから隣の職域へ広げられます。この構造は、未経験から入る人にとって追い風です。

職域マップ——「Webマーケター」は5つに分かれる

求人票の「Webマーケティング担当」は、ほぼ次の5つのどれか、あるいは複数の束です。まずこの地図を頭に入れると、求人の読み方も学ぶ順番も決めやすくなります。

職域 主な仕事 追いかける数字
広告運用 リスティング広告やSNS広告の出稿設計、入札・予算・クリエイティブの調整 獲得件数・獲得単価
SEO・コンテンツ 検索で見つかる記事やサイトの企画・制作・改善 検索順位・検索流入・記事経由の成果
SNS運用 アカウントの投稿企画と運営、フォロワーとの関係づくり フォロワー数・反応率・サイトへの送客
CRM 獲得済みの顧客への働きかけ(メール・LINE・アプリ通知の設計と配信) 継続率・再購入・解約の防止
データ分析 施策を横断した数字の集計・可視化と、そこからの改善提案 各職域のKPI全体

5つは独立した専門領域ですが、実際にはきれいに分業されているとは限りません。少人数の会社では1人が広告もSEOもCRMも見る「何でも屋」型になり、大きな組織では職域ごとの分業型になる。同じ「Webマーケター募集」でも中身がまったく違うので、求人は職種名ではなく業務内容欄にどの職域が書かれているかで読むのが確実です。

また、5つの職域は隣り合ってもいます。広告の成果を上げようとすればリンク先のページ改善に踏み込みますし、SEOで作ったコンテンツはSNSやメールの素材にもなる。最初に選んだ職域で一生が決まるわけではなく、入ったあとで越境していくのがむしろ普通です。

もう一つの大きな分かれ目が、自社の商品を伸ばす事業会社か、クライアントの施策を請け負う支援会社(広告代理店・制作会社など)かという軸。同じ広告運用でも、事業会社では自社事業の数字の一部として、支援会社では複数クライアントの案件として向き合うことになります。

Webマーケターの1日の流れ

1日は数字の確認から始まります。派手さはありません。

時間帯 典型的な動き
午前 前日の数字の確認。広告費・獲得数・流入・売上をダッシュボードで見て、想定とズレていれば原因を切り分ける
日中 施策の実行と調整。広告の入札変更、記事の改善、配信設定など。関係部署やクライアントとの打ち合わせもこの時間帯に入る
夕方 検証の設計と仕込み。実行した施策の結果をどう測るかを決め、翌日以降の仮説を立てる

筆者の実感でも、マーケターの1日はおおむねこの骨格で回ります。配分は立場で変わり、事業会社なら営業・開発・カスタマーサポートといった社内連携が、支援会社ならクライアントへの報告・提案づくりが厚くなる。マネージャーになると自分で手を動かす時間は減り、メンバーの施策レビューと数字への責任が中心になります。

道具立ては意外とシンプルです。アクセス解析ツール、広告の管理画面、表計算ソフト、社内チャット。開発スキルは必須ではありませんが、数字を並べて比べる作業には毎日向き合うことになります。

向いている人・向いていない人

分かれ目を一つだけ挙げるなら、地道な検証を面白がれるかどうかです。

Webマーケはクリエイティブ職に見えて、実態は検証職です。打ち手の多くは外れます。外れたときに「なぜ外れたのか」を考えるのが苦にならない人、数字が動いた理由を探すこと自体を面白がれる人は、経歴に関係なく伸びていきます。文系か理系か、いわゆる「センス」があるか——このあたりは、実務ではほとんど問題になりません。

逆に、正解を与えられてから動きたい人や、結果がすぐ出ないと折れてしまう人にはつらい仕事です。施策から成果までには時間差があり、特にSEOやCRMは腰を据えて取り組む職域だからです。

付け加えるなら、好奇心の向き先は「数字」でも「人」でもかまいません。データの動きから顧客の心理を想像するのがこの仕事の面白さの核で、どちらの入口からでも同じ場所に辿り着きます。もっとも、向き不向きは診断テストで決めるものではなく、選考で語る「なぜマーケティングなのか」とセットで言語化していくもの。その組み立て方はWebマーケ転職の志望動機の作り方に分けて書きました。

未経験者はどこから入りやすいか

入口の広さは職域によって差があります。これは運ではなく、構造の話です。

広告運用は、管理画面の操作や運用の型がある程度標準化されているため、支援会社を中心に、教育を前提とした採用が成立しやすい職域です。SEO・コンテンツは、記事制作という「手を動かす入口」があるぶん、未経験からの接続がしやすい。SNS運用は、個人としての発信経験をそのまま実物の実績として示せる、数少ない職域です。

一方、CRMとデータ分析は、その会社の顧客データと事業文脈の理解が前提になるため、社内異動や経験者の採用で埋まりやすい。未経験から狙うなら、まず広告・SEO・SNSのいずれかで入り、実務の中で分析やCRMへ広げていく順路が現実的です。

どの職域を選ぶかは、前職の経験との接続で決めるのが定石です。数字を扱う仕事をしてきたなら広告運用や分析、文章や企画に触れてきたならSEO・コンテンツ、顧客対応が長いならCRM。ここから先の具体的な進め方——経歴の棚卸し、学習、入口の選び方——は未経験からWebマーケティング職へ転職するロードマップで5ステップに整理しています。

なお、「未経験可」の求人がどこに出ているかは、使う転職サービスによって見え方が大きく変わります。求人サイトとエージェントの使い分けはマーケティング転職で使うサービスの選び方を参照してください。

まとめ——全体像が見えたら、次は入り方

Webマーケティングの仕事内容を要約します。実務は広告運用・SEO・SNS・CRM・データ分析の5職域に分かれ、日々の中身は数字の確認と改善の積み重ね。芯にあるのは「仮説→実行→検証」のサイクルで、向き不向きを分けるのはセンスではなく、この地道な検証を面白がれるかどうかです。

筆者自身、異業種からの未経験でこの仕事に入りました。入口の時点で5つの職域すべてに詳しい必要はありません。まず一つの職域で検証の回し方を身につければ、そこが全体へ広がる起点になります。

次のステップ: 未経験からWebマーケ職に入るまでの道筋を確認する

未経験からのWebマーケ転職ロードマップを読む

※本記事は編集長の実体験(確定情報のみ)に基づいています。個別の統計・数値の記載は、出典を明記できるもののみとする方針です

この記事を書いた人

キャリアスイッチラボ編集長——異業種から未経験で事業会社のマーケティング職へ転職し、4年目でマーケティングマネージャーに。転職活動では複数社のエージェント面談を経験。未経験側の視点で、出典を明記できる情報だけを記事にしています。プロフィール詳細

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